October 2020

RPA開発で必要なこと①

RPAを導入する際、ロボットの開発が難しくて出来るのかどうかを不安に思っている会社様も多いかと思います。 また、実際導入するためにはコストもかかり、実稼働までに時間を費やしてしまうことから余計に難しいイメージが定着しているかもしれません。 RPAは専門の人しかできないというイメージもありますが、実際のところは「誰でも開発をすることができる」ツールであると言えます。 今回はRPA開発に必要なことを説明していきます。 RPAは誰でも開発できる 冒頭でも説明した通り、RPAは「誰でも開発できる」ツールです。 開発と聞くと難しく感じてしまいますが、例えばアプリ開発のように複雑なプログラミング言語や知識は必要ありません。 今まで、プログラミング経験がなくITに携わってこなかった社員でもこれからRPA開発を行うことは可能です。 もちろん選ぶツールによって難易度が変わりますし、中には一部VBやC言語などプログラミング言語を使って指示をするツールもあります。 ですが、基本的に直感的に操作ができ、プログラミング知識が不要なことがRPAの長所であると言えます。 ロボットへ指示を出すシナリオの作成方法はツールによって様々ですが、実際の操作を録画してロボットに覚えさせる録画機能なども使用することができます。 各ツールにアカデミーやセミナーなど、操作方法を学ぶことを手助けしてくれるサポートも充実していることが多いので、安心してRPAロボット開発をすすめることができます。 RPA開発に必要なこと 1.基本的な操作方法を身につける RPA開発を行うために必要なことは、まずRPAツールの操作方法を覚えることです。 例えば「Excelを開く」という操作を指示するのも、ツールによって指示をする方法は様々です。 マニュアルやアカデミー、セミナーなどを活用しながらまずは基本的な操作方法を覚えることが大切です。 実業務をRPA化する上で、よく使用するのはExcel、Web、PDF、メールです。 このあたりの操作方法はまずしっかりと身につけておく必要があります。 基本的な操作を覚えたら、どんどん応用をして複雑なロボットを作成することができます。 2.手順を一つずつ明確化する RPAロボットに作業を任せるためには、人間が行う行動を一つ一つ正確に指示する必要があります。 例えば、「ExcelのA列~E列の情報を、Webページに順番に入力する」という業務があったとします。 人間に指示する場合は、「このExcelのA列~E列の情報を、順番にこのWebページの該当する欄に入力していって」という一言で伝わります。 ですが、RPAに指示をする場合もっと細分化して指示をすることが必要です。 1.Excelを開く(ブック名を指示する) 2.シート名を選択する 3.A列のセルの情報をコピーする 4.B列のセルの情報をコピーする        ・        ・ 7.E列のセルの情報をコピーする 8.Webページを開く 9.入力欄1にA列の情報を貼り付ける        ・        ・        ・ 13.入力欄5にE列の情報を貼り付ける このように一つ一つ細かく指示をする必要があります。 何か一つでも手順が抜けていたり、間違ってしまったりするとロボットがエラーになってしまいます。 その代わり、例えば100行この操作をする場合、人間がするとかなり時間がかかってしまったり、入力ミスが起こったりする可能性がありますが、RPAが行うと作業時間が約75%短縮され、単純な入力ミスは0にすることができます。 毎日行う仕事や、単純で時間がかかってしまう仕事にぴったりのRPAツールなので、開発は一つ一つ細かくしっかりと指示を与えることが大切です。 そのためにも、ロボット開発の前にまずは普段行っている業務をフロー化し、可視化しておく必要があります。 一つ一つの作業手順を改めて見直すことで、無駄を省く業務改革を行うことができますし、担当者以外に情報を共有することもできます。 この、「普段の業務の流れを細かく記載した手順書を作る」という能力はRPA開発を行う上で欠かせないものになります。 「RPA開発に必要なこと」の続きは、次回説明させていただきます。

RPAが注目される理由

「働き方改革」が進められている今、新たな働き手として注目されているのが「デジタルレイバー」つまりRPAです。 人材不足や過重労働の解決策としても、RPAはとても大きな役割を果たすと期待されています。 今回はRPAが注目を集めている理由について説明していきます。 ※RPAについて詳しくはこちらから 政府による「働き方改革」推進 近頃、働き手がそれぞれの事情に応じた多様で柔軟な働き方を、働き手自身が「選択」できるようにするための改革「働き方改革」が推進されています。 働き方改革の一環として、テレワークを取り入れる会社も増えてきています。 ただ、働き手が柔軟な働き方を選択するためには、会社の理解や生産性向上が求められます。 現実は労働人口不足などの理由で、働き方改革を取り入れている会社はそれほど多くはありません。 働き手が自由な選択をできるような「労働力」や「生産性」がどこの会社でも不足しているのが現状です。 特に労働人口減少は国内全体で、とても深刻な問題となってきています。 そこで、今「ヒト」に代わる新たな労働力として「デジタルレイバー」が注目されています。 毎日のルーティンワークや事務作業をRPAが代行することで、「ヒト」はより価値の高い業務を行うことができ、生産性向上が期待できます。 また、日々の雑務、ルーティンワークをRPAが代行することで、労働時間短縮に繋がり、テレワークや時短勤務など個々にあった働き方を選択できるようになります。 このようにRPAは働き方改革を進める上で欠かせないツールであり、注目を集めています。 世界的なRPA流行 海外ではより早くRPAが導入され、注目されていました。 日本と比べて、海外の企業は業務効率化の意識が高く、さまざまな企業でRPAが取り入れられています。 2025年までには全世界の1/3の業務がRPAによって代行されると予測されています。 日本でも2016年ごろよりRPAが取り入れられ、国産RPAの普及など業務効率化の動きが進められています。 今後さらに海外で業務効率化が促進することで、国内でもRPAの発展が期待されています。 AIブーム いま、テレビなどでも頻繁にAIという言葉を耳にします。 RPAという言葉を知らない人はたくさんいますが、AIという言葉を聞いたことがない人はほとんどいないでしょう。 日常業務にもAIを取り入れていくことが期待されていますが、様々な業務をAIで担うことは簡単なことではなく、運用までに時間がかかってしまいます。 そのため、決まったルールがあれば業務を自動化できるRPAの普及が進められています。 RPAも将来的にAIと連携することが期待されていて、AIと連携をすれば業務プロセスの分析や改善、例外的なエラーに対する意思決定までも自動化できるとされています。 今後AIブームの発展に伴い、RPAという言葉がどんどん広まっていくと考えられています。