RPAツールをいろいろと調べていく上で、マクロと何が違うのかと疑問に思ったことはないですか?
RPAとマクロ、2つの違いをよく理解して、適切なタイミングで必要な自動化を使用していけるといいですよね。
RPAについてはこちらをご参照ください。
マクロとは
マクロはVBAのことだと言われる方もいますが、マクロはVBAを使って作成したプログラムのことを言います。
VBAとはOffice製品でマクロを開発するために使うプログラミング言語のことです。
そしてマクロとは、Excelでデータを集計するときなど、同じ動作を繰り返すときや、ある一定の期間でやることが決まっていて、その都度同じ動作を行う際に、マクロを使用してワンクリックでその動作を行ってしまうというものです。
Office製品では、共通マクロ言語としてVBAを使って書きます。
Excelでマクロを学べば、他のアプリケーションにも応用が利くということです。
RPAとマクロの違いとは
①自動化できる範囲
RPAもマクロも一連の動作を自動化していくという点では同じですが、マクロに関してはVBAコードを用いてパソコンの限られたシステムを自動化することが可能です。
それに対してRPAではより幅広く他のアプリとの連携を行うことが出来、様々なシステムを利用していても、それらを横断して処理することが可能になります。
そういったことも踏まえて、広い範囲での自動化が可能になります。
②プログラミング知識
プログラミング知識が必要かどうかという点で違いが出てきます。
マクロに関しては、一部「マクロの記録」と言う機能で基本的な作業であれば記録が可能ですが、処理が難しくなればなるほどVBAの知識は必要となってきます。
修正や変更したい場合、VBAを扱える人に頼まないと変更が出来ないということも起こってしまいます。
一方RPAは、ドラック&ドロップで手順を指定したり、よくある動作のテンプレートが用意されていたりするため、基本的にプログラミング知識を必要としません。
なので、RPAはプログラミング知識がない人でも修正やカスタマイズすることが可能になります。
③コスト
コスト面を考えた場合、初期費用や利用金額に関してはマクロの方が安価になります。
Excelは多くの企業が導入しており、ExcelなどOffice製品は企業の業務を担うため必要経費として事前に取り入れられていることがほとんどで、新たな出費としてみなされることが少ないと言えます。
RPAに関していえば、製品によってまちまちですが、年間コストがかかり、Excelよりもコストがかかります。
しかし、自動化によって人件費や時間を大幅に削減できた場合、導入費用以上の利益を得ることも可能なため、RPAもコストメリットがある場合もあります。
RPAとマクロの違いまとめ
RPAとマクロの違いについてご説明してきましたが、自動化できる範囲と、開発の仕方という所で大きな違いが出てきます。
RPA自体にコストはかかりますが、働き方改革や少子高齢化などで効率化や、人手不足を見直す必要がある今、人が行ってきたPCでの一連の作業を自動化できた時のメリットは大きいです。
その上で表計算などはマクロで、他のアプリとの連携が必要な部分はRPAでと言う風にうまく使い分けていきましょう!